エッセイを出版したい
読んでもらえるエッセイの書き方のポイントとコツを解説。初めての方もこれを読めば安心。
いざ「エッセイを書きたい」と気持ちと勢いだけ先走っても、書き始めようとすると・・・なにからしたらいいのかと迷うことになると思います。そこでいくつか文章を書き進めていく上での要点をまとめましたので参考にしてみてください。
エッセイとは
まず、エッセイとはなんでしょうか。エッセイには、文学的形式はなく、著者の思いや考え、知識や経験を書き記した文章のことをいいます。随想録、随筆ともいわれます。いまでは、簡単にSNSなど自分の文章を発信することもでき、自分の好きなことや体験を「エッセイにしてみたい」と思う人もいるのではないでしょうか。 日常のこと、感じたこと、体験したことなどを自由な形式で書くのがエッセイなので、出版が初めての方でも取り組みやすいジャンルでもあります。俳優やモデルさんなどの多くの著名人が、私生活を赤裸々に綴ったエッセイ本も多数出版されいて、非常に人気があります。
01テーマを決める
まずは本のテーマを考えましょう。このエッセイは何をメインのテーマとしたいのか。自分のこれまでの経験や体験をベースに、趣味や関心事、仕事、恋愛、結婚、育児など自分史を振り返る感じで、ひとまずパソコンや紙にどんなことをしてきたのか書き出してみましょう。 その中で、「読者に伝えたいこと」=「メインになるもの」が決まれば、そのテーマをもっと掘り下げて詳しく書いていきましょう。メインの軸から枝葉のように、その他の事象も入れていけば、内容も充実していきます。既にテーマを一つに絞っている場合は、そのテーマを深堀するために、そのテーマにまつわる本をいくつも読んでみて知識を増やしたり、再体験できるものはしてみたりなどして、内容を充実させることで文章を飛躍的に濃いものにすることができます。
02まえがきと目次を考える
いきなり本文を書き始めようとすると、つまずくと思います。全体像を決めずに書き始めると、言いたいことや内容が散見され、複数ページに同じこと書いていたりすることもよくあります。そこで、まずは気持ちの整理も含め、「まえがき(はじめに)」を書いてみてください。“まえがき” は読者に最初にこのエッセイについての著者からのメッセージです。どんな思いでこのエッセイを執筆したのか、どのように読んでほしいのか、感じてほしいのかを直接伝えることができます。最初に著者のメッセージを伝えることで、読者はどのような内容の本なのかを理解して読み進めていくことができます。まずは自分の思いをまとめてみることで、気持ちの整理と本文を書き進めるための意欲も湧いてくると思います。
次に、目次をざっと決めてみましょう。確定した目次でなくて大丈夫です。エッセイ全体をどのような構成、章立てにしようかエッセイの全体像を想像しながら、自分なりに仮の目次をつけてみましょう。そうすることで、本文を書いていくための道標にもなります。
03本文を書く
ここまできたら、下準備は整っていると思います。あとは本文を書いていきましょう。自分で決めた目次から一つづつ書き上げていく感じでいいと思います。最初からうまく書こうなどと思わないで、まずはどんどん書いていってみてください。書き進めていく中で、だんだんとうまくなっていき、著者なりの表現、言い回しなども見つかってくるでしょう。ご自身の視点や考え、思いを文章に盛り込んで、オリジナリティのある内容になるよう意識しながら書いていきましょう。この段階で、完璧にしあげようとするとなかなか前に進みませんので、まずは頑張って一旦すべてを書き上げましょう。
04内容を深める
本文を書き終えたら、次に書いたものを読み返しましょう。自分の日々感じたことや体験を書くだけでは、単なる日記になってしまいます。エッセイは、自分の思いや体験、教訓などがなんらかの形で読者の心に残り、共感を得られるような文章にしていくことが大切です。「人に読んでもらう」ことを意識して、どのような読者に、どのように伝わってほしいのかを想像してみましょう。好きなことを好きなように書くことが悪いことではないですが、せっかくエッセイを書くのですから、日常生活で体験したことを著者自身の言葉で表現する、登場人物の内面に深く切り込み、思いや考えを言葉として表現することで、そのエッセイは著者の個性が感じられるものになるはずです。オリジナリティのある表現や印象に残るフレーズは読者の記憶に残ります。著者の個性ご自身が書いた文章が、そのようになっているか、なっていないと感じたら、その部分を書き直す、書き足してみてください。
05さらに深める(推敲、追記)
ここで一度、ご家族やご友人で気兼ねなく読んでくれそうな方がいれば、読んでもらってください。どこか変な文章やくどいと感じる箇所、違和感がないか、素直に感想や意見をもらってください。自分では全く気づかない色々なことが出てきます。誤字や脱字などにも気づくかもしれません。 それらの貴重な感想に耳を傾けて、文章を見直してみてください。もっといい文章になっていくはずです。また、ご自身も読者の立場に立って読んでみてください。わかりやすい文体や言い回しになっているか、著者の考えや主張に共感できる部分が伝わってくるか。もし、絵や写真、イラストなどの才能があれば、ストーリーや章ごとに内容にあった挿絵を入れると、読者はよりその内容に親近感や共感を得ることができるので、ぜひ検討してみてください。挿絵はカラーでなくても、モノクロ印刷で充分伝わります。
06タイトルとカバーを考える
いよいよ、タイトルとカバーを考えてみましょう。タイトルとカバーは読者との最初の接点であり、本の顔になります。タイトルはエッセイの文章から独自のフレーズや単語を拾ってみたり、込めたメッセージをキーワードにしてみたり、全容を伝えるワードを考えたりと、オリジナリティのある独創的なものを考えてみましょう。カバーにもこだわりたいところです。ご自身で用意された写真やイラストを入れることもできますし、なにかお気に入りの本のカバーで、その雰囲気に近いものにしたいという希望があれば、編集者に伝えて、デザインをお願いすれば、よりご自身のイメージにマッチするカバーが出来上がると思います。
原稿が完成したら
はじめてでもご安心ください。編集者がアドバイスとフォローをしながら、出版に向けて「オンリーワンの本づくり」をお手伝いさせていただきます。弊社は相模原市にある出版社ですが、これまで日本全国の著者とメール・郵送だけで、多く出版してきております。近隣の町田市、座間市、大和市、八王子市、厚木市など近隣にお住まいの方はぜひご来社ください。出版がはじめてでも大丈夫です。ご相談いただくほどんとの方が出版未経験の方です。ご相談や御見積に費用は一切かかりません。ご満足いかない場合には、ご遠慮なくご辞退いただけますのでご安心ください。