小説を出版したい
オリジナルのストーリー小説を出版したいと思ったら…
小説と一言でいっても、そのテーマやジャンルはさまざま。異世界に迷い込んだ主人公が、魔法や冒険の中で成長して、自身の運命に立ち向かうファンタジーや、 二人の主人公が恋に落ち、困難に立ち向かいながら愛を育むロマンス。未来の科学技術や宇宙探査に焦点を当て、主人公が未知の世界で謎を解き明かすサイエンスフィクション。複雑な謎を解き、犯罪捜査や事件解決するミステリーや、歴史的出来事をもとにストーリーを展開していく歴史小説。笑いとユーモアに富んだ軽快なコメディなど、多種多様です。どんな題材でも小説になります。
小説を書くには、創造力を駆使してその世界観を描きだす必要があり、物語全体をひとつにまとめあげていくのは大変な作業でもあります。ただ、最初にいくつかの基本的なコツや組み立てを理解しておくことで、苦戦する執筆の手助けになります。
小説とは
小説は、架空の物語やエピソードを通じて、作者の創造力や表現力を用いて読者に伝える文学です。
小説の物語は通常、ある特定の時代や場所で展開されていきます。著者の独自の世界観を構築して、読者をその世界に引き込みます。
小説は言葉とストーリーテリングの芸術であり、作者と読者の間に深いつながりを生み出す力があります。その物語を通して読者に新しい経験や視点を提供することができるのも小説の魅力のひとつです。
それでは、以下に小説を書いていく際の基本的なコツや組み立てをご紹介します。参考にしてみてください
目的の明確化
既に頭の中で、小説の全体像ができあがってるという方は、まずは何のために小説を書くのか、物語の目的やメッセージを明確にしておきましょう。読者に伝えたいことや表現したいテーマはなんですか。物語のジャンル、メッセージを紙に書き出してみてください。仮でもいいので主題もつけてみましょう。そのからスタートです。
アイデアの収集
小説は書いてみたいけど、まだ何も決まってないという方!心配無用、大丈夫です。小説のアイデアはどこからでも得ることができます。日々の出来事、自身の経験、歴史や事件、他の作品からのインスピレーションなど。日々の出来事からヒントを得たい場合には、人々の行動、会話、風景などから、あなた自身がなにかを感じとれるように常にアンテナを広げてください。その時感じたこと、思いついたこと、それらをいつでも書き込めるアイデアノートを持ち歩くことをおすすめします。自身の経験や感情に基づいたストーリーを書くこともできます。過去の体験だったり、困難や失敗、感動や成功の実体験からアイデアを引き出すこともできます。歴史小説の場合には、過去の歴史や物語の舞台とする地域の出来事を調べ上げ、小説の骨格として物語を構成する方法もあります。まずは、どのような小説を書きたいのか外枠はしっかりと決めることからはじめてみましょう。
主人公の設定
小説の主人公の設定はとても重要で、読者の興味を引き込むことができるかどうかの要です。主人公のキャラクターを考えてみましょう。主人公には、なにかしらかの目的や欲望、また欠点と障害となる要素を持たせて、それらを描写することでリアリティ感を出しましょう。物語の途中で、主人公の抱える内面的な葛藤、対立要素を克服していくことで主人公の成長を描くこともできます。また、主人公のバックストーリーや過去の出来事を描くことで、彼らの行動や意思決定に影響を与える要素として活用できます。主人公には他の登場人物とは異なる性格や特徴をもたせましょう。個性的である方が魅力的で存在感のある主人公に映ります。
これらを盛り込むことで主人公に一層深みがでてきます。キャラクターの感情や成長を読者も共感できるように表現することも重要です。
プロットの構築
プロットとは、執筆する際の道しるべとなるもので、設計図のようなものです。ストーリーの骨格を考え、登場人物や物語の流れを整理して、読者を引き込むようなストーリーを考えましょう。全体が整理できていると、物語全体がバランスがとれた構成になっているか確認ができ、書き進めるていくうちに起きるコンセプトのブレも防ぐことができます。わかりやすい設計図を作るには、物語をいくつかのまとまりに分けてるといいでしょう。では、どのように分ければいいかというと。皆さんも一度は聞いたことがあるとおもいますが「起承転結」「序破急」です。
起承転結
序破急
まずは、このパターンで骨格を考えてみて、さらにそこから細かくプロットしていくといいでしょう。序章、中間部、結末を整理して、それぞれが極端に内容や文章量が少なかったり多かったりしないように、適切な分量を考えて執筆することで、全体としてバランスのとれた構成にすることができます。
推敲と修正
初稿を書いたら、何度も校正と修正を行いましょう。友人や家族などからのフィードバックを受けてみるのも大切です。自分では気づかないことがたくさん出てくるはずです。それらの意見や批評に対して、怒ったり反論したり、落ち込んだりせずに、読んでくれた人の意見を真摯に受け止めて、内容をブラッシュアップしていきましょう。よりよい小説に仕上げるためには、忍耐力と継続的な努力も必要です。
小説を書くのは創造的なプロセスです。何事もそうですが、初めての挑戦で100%完璧にできることなどほぼないでしょう。執筆スキルを向上させる努力を続けることで、独自のスタイルを見つけることもできるようになります。でもそれには相当の時間と経験が必要です。諦めず何度もトライして、ご自身で納得のいく物語ができたら、ぜひこの世界に送り出してあげてください。私たちも楽しみにお待ちしております。