記憶と、その力
記憶は確かに力を持っている
世界に無数の異性がいるのに、たった一人に恋をするのは記憶の力ではないだろうか。また一方、事故や災害の記憶は、大きな力で人を揺るがし、眠れなくし、病気にも至らしめる。感情や夢にも、記憶は大きな力を与えている。欲望の中には、金銭欲という欲望がある。生物学的欲望からはとても遠いところに存在し、記憶があってはじめての欲望である。しかし、この欲望がとても多くの人々を強く動かし続けている。記憶は生活、人生の中で大きな力を持っている。
著 | 深井了 |
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判型 | A5頁:598 |
ISBN | 978-4-434-24613-5 |
発行 | 2018年7月 |
定価 | 2,585円(本体2,350円+税)
在庫:○
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序 章
- 用語の解説
第一章 現象からの記憶の力
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- A 日常性の内側
- B 日常性のむこう
第二章 欲望からの記憶の力
- 1 生命維持本能からの記憶の力
- 2 性欲からの記憶の力
- A 性欲からの力が弱いケース
- B 性的関係が強いケース
- 3 欲望からの病気
- 4 欲望と必要=力=意味
- 5 遊びへの欲望
第三章 愛からの記憶の力
- 1 母親の愛からの記憶の力
- 2 友情からの記憶の力
第四章 記憶の力と感情
- 1 感情
- 2 欲望を伴った感情
- A 目の前に欲望の対象が存在する時
- B 欲望の対象が目の前にない時
- 3 愛と感情
- 4 感情の層
第五章 不安の構造
第六章 夢
- 1 必要=力=意味がほとんど働いていなくて、睡眠がよくとれている時の夢
- 2 必要=力=意味が強く働いてよく眠れない時、眠り込んだ時見る夢
- 3 現象からの記憶の力による夢
- 4 欲望からの夢
- 5 心配や不安からの夢
- 6 希望からの夢
第七章 無意識と記憶
- 参考文献