「善」と「悪」は永続する
父と息子の愛と感動の物語
父の愛情、兄弟達との複雑な人生模様を描く
親は我が子ども達に社会で真の良し悪し(「善」と「悪」)が身につく様な学びの体験をさせ、正しい人生を送ることを願うものである(第Ⅰ章)。また人々が必ず持っている素質を引き出し、最大限に活用し人生の喜びや感動を身につけよう(第2章)との提言もある。本書の主人公 安夫を通じて父と兄弟達との関係や父の思いが淡々と語られていく。母親の愛と感動を綴った 『母親の美学』(翔雲社、2020年)に続く第二弾となっている。
著 | 堀口進 |
---|---|
判型 | 四六頁:101 |
ISBN | 978-4-434-31092-8 |
発行 | 2022年9月 |
定価 | 990円(本体900円+税)
在庫:○
|
はじめに
本書の主人公、安夫が正しく成長する心情を作者はしっかりと捉え、語られている戦前戦後の厳しい時代に、安夫の父は家庭における教育を熱心に行っている。早朝六時よりラジオ放送で英会話を二人の兄弟は学んでおり、将来外国へ留学の望みの扉を開いていた。
ヨーロッパにおいてはナショナルアイデンティティを含む自由、平等、友愛を唱えた真の自由主義国は多く、特にフランスは大西洋の温暖な海流を受け、恵まれた自給力のある大国であり、安夫は「将来、絵画の学びはフランスで」との思いをそっと心にしまい込んでおいた。
一方、我が国は戦後少々残る軍国主義を経過し、自由、平等、家族愛を大切に思うマジョリティ(多数派)の人々は又、日常的に近隣とのふれ合いの文化を継承してきている。
日本列島は細長く東西三〇〇〇キロに及ぶ国で、いずれかの地域で自然災害が発生しても、常に多くのボランティアの人達の活動によって、復興してきた国である。そして日本の四季の美は外国から入国した人達から賞賛されている。
本書のテーマ「善」と「悪」については、人間生まれながら、特に子供の頃はそれらの事を知らず、親の教えにより理解されていくものである。
しかし、「教え」も「学問」も受けずにいることで、社会での品格を乱すような悪質さが一向に減少しないのは残念であり、親や社会は子供達に良心有る基礎教育をしっかりと行う責任がある。
防犯のデジタル化が更に加速して、人々が安全で、安心できる未来がくることを願いながら楽しく歩もうではありませんか。
- はじめに
第一章 父は我が子供達に社会で真の良し悪しが身に付く学びの体験をさせ正しい人生を送る事を願っている
第二章 人々が必ず持っている素質を引き出し最大限に活用し喜びの感動を身に付けよう
- 表紙は語る